住宅アドバイザー菅原の住宅ブログ
2018/11/27
数値データで分かるFPの家
投稿者:菅原 智弘
大滝工務店の動画 公開中!
こんにちは!
大滝工務店です。
前回はFPの家について大まかに紹介していきました。
今回は実際に立証されている数値データをもとに
FPの家の性能を見ていこうと思います。
まずは断熱力です。
住宅の断熱力があってこそ
夏は涼しく、冬は暖かい家だと言えます。
断熱力は
【断熱材の厚さ(m)÷断熱材の熱伝導率(W/mK)】
上記の計算式で出される数値によって表されます。
この数値が大きいほど、断熱力があるということになります。
今回は『FPウレタン断熱パネル』と
『グラスウール16k(一般住宅)』とで比較してみます。
最初は厚さ。
FPパネルは標準の105㎜(0.105m)、
グラスウールは100㎜(0.1m)を使用した例です。
そして重要な熱伝導率。
熱伝導率はその名の通り 熱の伝導、伝えやすさを表す数値で
この数値が大きいほど冷房の冷たさ・暖房の暖かさを
外部に逃がしやすかったり、
逆に夏の高温や冬の寒さを建物内に取り入れやすくなります。
つまり、熱伝導率は数字が小さいほど、断熱的には有効です。
では、それぞれの熱伝導率を見てみましょう。
グラスウール16k 100㎜の熱伝導率は
【0.045】というデータがJIS規格であります。
それに対してFPパネルは
硬質ウレタンフォームという断熱材を使用しているのですが、
この断熱材の熱伝導率は【0.024】!
一般住宅の断熱材より2倍近く性能の良いものを使用しています。
本題の断熱力を計算式に当てはめてみると
◎グラスウール16k 100㎜の場合
0.1÷0.045=【2.22】
◎FPウレタン断熱パネルの場合
0.105÷0.024=【4.37】
断熱力で見てみてもFPパネルの方が
一般住宅より2倍近くの断熱力を発揮しています!
余談ですが、せっかくなので
様々な物の熱伝導率をご紹介します。
◎畳・・・0.083
◎天然木材・・・0.12
◎レンガ・・・0.64
◎ガラス・瓦・・・1.0
◎コンクリート・・・1.6
◎岩石・・・3.1
◎ステンレス鋼・・・15
◎アルミニウム・・・210
◎銅・・・370
こうやって調べてみると面白いですね~
コンクリートは瓦より熱を伝えやすいそうです。
これはちょっと意外かもしれないです!
そして金属系のアルミニウム・銅は
やはりレベルが違います!
もの凄い熱を伝えちゃうんですね!(そりゃそうだ)
続きまして気密性も見ていきます。
住宅の気密性とは、例で言いますと
壊れたバケツから水が漏れるのと同様に、
住宅からどれだけ空気が漏れているのかを表す性能で、
住宅の隙間がどれだけあるのかを数値化した
【相当隙間面積(C値)】で表すことができます。
単位は【㎠/㎡】であり、
1㎡に対して何㎠の隙間があるか、になります。
この数値が大きいほど、断熱の観念から見て
隙間だらけの家ということになります(笑)
この気密性は断熱力とセットで非常に重要です。
いくら性能のよい断熱材を使用していても
隙間から冷房や暖房の空気が外部へ逃げて行ってしまっては
何の意味もありません。
では、実際の数値データで比較です。
特に気密性に配慮していない住宅は
『9~10㎠/㎡』程度の値と言われています。
一方、FPの家の場合は
全棟の現場で気密測定というものを行うのですが、
そのデータの平均値で見ると
驚愕の『0.44㎠/㎡』!まず桁が違います!
一般住宅よりもFPの家の方が
20倍以上の気密性を確保しているのです。
20倍ですよ!?20倍!
平均値は0.44㎠/㎡なのですが、
気密測定の合格ラインは1㎠/㎡以下としています。
この1㎠/㎡以下という数値は
北海道・東北地域の省エネ基準の
2㎠/㎡以下のさらに半分という
非常に厳しい合格ラインを定めています。
もし1㎠/㎡を超えてしまった場合は
工事のやり直しをさせるほどの徹底ぶり!
FPの家のプライドを感じさせます。
また、気密性の違いは
隙間を通して漏れる空気の量だけでなく
光熱費にも大きな差を生じることになります。
冷暖房費に換算すると
C値0.44㎠/㎡のFPの家と9~10㎠/㎡の一般住宅では
約2~3倍違いが出てくると想定されています。
冷房の涼しい風や暖房の暖かい風が
家の隙間から逃げてしまっては
エアコンに負担がかかってしまいますから・・・。
最後にお伝えするのは
外皮平均熱貫流率【UA値】です。
少し難しい言葉ですが、簡単に言うと
住宅の断熱性です。
最初にお伝えした断熱力は
FPパネル(硬質ウレタンフォーム)本体の断熱の話でしたが
これは家の断熱性能のお話になります。
このUA値は断熱力の時と同じで
数値が小さいほど熱が逃げにくく、断熱性能が高くなります。
FPの家のUA値として
平均【0.43W/㎡K】というデータがあります。
比較できるものがないので
数値自体ではあまりピンと来ないのですが、
住宅省エネ基準のUA値では
【0.87W/㎡K】以下(新潟市地域の場合)が省エネ住宅とされています。
FPの家は、その基準値の2倍を超える断熱性能を発揮しています!
また、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業の
ZEH基準値でも【0.60W/㎡K】以下(新潟市地域の場合)とされているので、
FPの家はZEHにも対応していると言えます。
以上、3つのデータから
FPの家の住宅性能について紹介していきました。
難しい内容ではありましたが、実際の数値などで比較してみると、
いかにFPの家が高性能住宅なのかがよく分かります!
さすが大切な人を守るための住宅ですね♪(笑)
それでは!