住宅アドバイザー菅原の住宅ブログ
2021/08/29
木造住宅に使われる無垢材を紹介します!
投稿者:菅原 智弘
「木造住宅に使用される無垢材にはどのようなものがあるのだろうか」
「無垢材を取り入れるメリットとデメリットはなんなのだろうか」
新潟で注文住宅をご検討中で、このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。
家を建てる前に、ぜひ無垢材への理解を深めておきましょう。
今回は、上記の疑問を解決する情報をお届けします。
□無垢材と集成材の特徴について
皆さんは、無垢材と集成材についてどれくらいご存じでしょうか。
この記事を見ている方は、無垢材についてはなんとなく知っていても、集成材についてはあまり知らないという方が多いのではないでしょうか。
無垢材を取り入れるうえでは、集成材との比較を行い、理解を深めておくことが大切です。
そこでまずは、無垢材と集成材のそれぞれの特徴についてご紹介します。
集成材とは、接着剤で木版を張り合わせて、ブロック状にしたものです。
もう少し簡単に表すと、人工的に作られた木材のことです。
特徴として、品質の安定さが挙げられます。
人工的に張り合わせているため、ばらつきがでにくいです。
無垢材とは、集成材とは反対に、自然のままの木材のことです。
自然なままとは、丸太から切り出した状態のままということです。
特徴として、品質のばらつきが挙げられますが、自然な木材ならではの表情の豊かさがあります。
人工的な集成材には無い特徴ですね。
以上が、無垢材と集成材のそれぞれの特徴についてでした。
それぞれの違いが明確になったのではないでしょうか。
また、集成材と比べた時の無垢材の特徴について、理解が深まったことでしょう。
□無垢材のメリットとデメリットについて
ここまで、集成材と無垢材を比較しながら特徴をご紹介しました。
無垢材への理解も深まったところで、続いてはメリットとデメリットについてご紹介します。
特徴について知っただけで無垢材を取り入れるのはおすすめしません。
しっかりとメリットとデメリットを把握してから取り入れることをおすすめします。
そうでないと、後悔してしまう可能性があるからです。
早速確認してみましょう。
まずはメリットについてです。
1つ目のメリットは、木の質感を楽しめることです。
あたたかみのある質感が無垢材の特徴です。
1枚1枚表情が異なっています。
そしてその自然さが、落ち着いた雰囲気を創り出してくれるのです。
2つ目のメリットは、経年変化を楽しめることです。
経年と聞くと、経年劣化という言葉のように、マイナスのイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、無垢材の場合、時の流れを楽しめます。
なぜなら、時間が経過するのとともに色合いも変化していくからです。
種類によっても変化の仕方は異なります。
次第に色が濃くなるものもあれば、木目が際立ってくるものもあります。
新品の状態の無垢材ももちろん美しいですが、それだけではないというのが素敵な特徴ですね。
3つ目のメリットは、調湿作用があることです。
調湿作用というのは、湿度が高い時には湿度を下げ、湿度が低い時には湿度を上げてくれる作用のことです。
無垢材は天然の木を使用しているため、木材が水分を吸収したり放出したりしてくれるのです。
天候に左右されず快適な空間を実現できますね。
4つ目のメリットは、心地よさです。
無垢材は熱伝導率が低いです。
そのため、冬の寒い日であっても、床が冷えにくいのです。
冬に裸足でフローリングを歩くととても冷たく寒い思いをしたという経験をお持ちの方は多いでしょう。
そのような思いをすることなく、冬でも心地よく裸足で歩けるのは嬉しいですね。
集成材の場合は塗装をしているため、このような効果は得られません。
床暖房分の電気代を節約できますね。
5つ目のメリットは、体に優しいことです。
人工的に作られたフローリングの場合、接着剤から有害な化学物質が放散されてしまいます。
そのため、空気が汚染されてしまうのです。
これは、シックハウス症候群を引き起こしてしまうことに繋がります。
しかし無垢材の場合は、このような化学接着剤を使用しないため、体に優しいのです。
アレルギー体質な方や高齢者やお子様がご家族にいらっしゃる方には特にありがたいメリットなのではないでしょうか。
せっかく素敵な家に住めても健康被害を受けてしまうというのは非常に悲しいことですよね。
無垢材を取り入れて、心身共に心地よい空間を実現してみましょう。
以上がメリットについてでした。
無垢材の魅力について沢山知れたのではないでしょうか。
次はデメリットについてです。
1つ目のデメリットは、変形しやすいことです。
天然の木を使用しているため、湿度が高い時期には膨張しやすく、湿度が低い時期には収縮しやすいです。
そのため、床鳴りが起こってしまったり、フローリングの間に隙間ができてしまったりといったことが起こります。
2つ目のデメリットは、集成材に比べてコストがかかることです。
なんとなく、無垢材は高級というイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
無垢材の場合、使用できる量が限られている木材を使用しているため、材料費がかかってしまうのです。
しかし、メリットの多さや魅力を考えると、多少のコストを負担する価値は十分にあるのではないでしょうか。
3つ目のデメリットは、汚れや傷が付きやすいことです。
人工的な表面加工が施されていないため、自然の木ならではの良さを味わえる一方、傷も付きやすくなります。
適切なお手入れ方法や補修方法を知っておくことで、このデメリットは克服できるでしょう。
以上が、メリットとデメリットについてでした。
メリットについて知るだけでなく、デメリットについても知ったうえで取り入れれば、住んでからの後悔を防げるでしょう。
□無垢材で使用される樹種について
ここまで、無垢材のメリットとデメリットについてご紹介しました。
無垢材についてとても詳しくなれたのではないでしょうか。
そこで最後に、無垢材に使用される樹種について解説します。
どのような種類の樹が使用されるのか、また、それぞれの特徴について知識を付けておきましょう。
1つ目は、オークです。
これは代表的な樹木です。
重厚感と耐久性が特徴であり、傷が付きにくいです。
見た目も美しく、経年変化を楽しめるでしょう。
2つ目は、パインです。
やわらかくて衝撃を吸収してくれます。
つい裸足で歩きたくなります。
オークと比較すると傷は付きやすいです。
3つ目は、チークです。
適度な硬さと耐久性が特徴であり、水にも強いです。
時間が経つと深みのある飴色へと変わります。
4つ目は、メープルです。
ツヤ感や明るい雰囲気が特徴です。
また、お手入れもしやすいため、お手入れに不安がある方には特におすすめです。
5つ目は、バーチです。
清潔感を演出でき、ソフトな印象を与えます。
適度なかたさがあります。
6つ目は、タモです。
印象はオークに似ていますが、木目がより力強いです。
7つ目は、ウォールナットです。
モダンな雰囲気のインテリアと相性抜群です。
深みのあるチョコレート色と木目のなめらかさが特徴です。
以上が、樹種についてでした。
それぞれの特徴や違いについても知れたのではないでしょうか。
□まとめ
今回は、新潟で注文住宅をお考えの方に向けて、無垢材について解説しました。
無垢材の基本的な意味やメリットデメリットについて、また、樹種ごとの特徴についても知れたのではないでしょうか。
今回の情報を参考に、無垢材を取り入れた素敵な家を建ててくださいね。
ご不明点がありましたらいつでもご相談ください。