住宅アドバイザー菅原の住宅ブログ
2021/05/26
新築の水回りの間取りを考える際のポイントを解説します!
投稿者:菅原 智弘
注文住宅の間取りを考える際に最も大切な場所が水回りです。
水回りは生活に欠かせない場所だからこそ、使いやすい間取りにしたいですよね。
今回の記事では、水回りの間取りを決める際のポイントについて解説します。
新潟にお住まいで注文住宅を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
□水回りの間取りで避けるべきこととは
家族みんなが快適に過ごすためには、水回りの間取りがとても重要です。
しかし、注文住宅では水回りで失敗する方は少なくありません。
そこでここでは、水回りの間取りを決まる際にやってはいけないNG例を5つご紹介します。
1つ目は、上下階の水回りを別々の配置にすることです。
トイレを1階と2階の両方に設置する際は、上下階共に同じ位置にトイレを配置しましょう。
違う位置に配置すると、排水管ルートや音のトラブル、費用の増加など予期せぬ問題が起きるかもしれません。
トイレだけでなく上下階のすべての水回りを同じ配置もしくは近い配置にしましょう。
2つ目は、水回りを分散配置することです。
トイレやキッチン、浴室、洗面所をそれぞれ離れた場所に配置することは避けましょう。
なぜなら、分散配置をすると余分な給排水管の経路が必要になり、費用の増加や施工の複雑化などのトラブルが生じるからです。
全てを近くに配置できない場合でも、トイレや浴室、洗面所は集約配置しましょう。
3つ目は、住宅の中心部に水回りを配置することです。
家の中心部に水回りを配置すると、湿気やカビが住宅全体に広がり、劣化が早まる原因になります。
さらに、換気効率が低下し住み心地も悪くなるため、水回りは中心部に配置しないように注意しましょう。
4つ目は、トイレを他居室に隣接して配置することです。
壁の遮音性は年々低下するため、トイレを他居室の隣に設置すると、トイレの音が睡眠を妨げる原因になる場合があります。
5つ目は、温度や湿度変化の影響を受けやすい南側に水回りを配置することです。
結露の発生やカビの増殖の原因になるので注意しましょう。
□水回りの間取りを決める際の重要なポイントとは
ここまで、水回りで避けるべきNG例をご紹介しました。
次に、水回りの間取りを決まる際の大きな2つのポイントについて解説します。
1つ目は、音の大きさに配慮することです。
水回りで見落としがちなポイントが排水音です。
トイレを流す音やシャワーの音が気になり、快適に生活できないとお悩みの方は大勢いらっしゃいます。
毎日を気持ちよく過ごすためには、各部屋と水回りの距離を適度に保ちましょう。
2つ目は、先ほども述べたように水回りは分散させるのではなく1カ所に集めることです。
水回りを1カ所に集約させることで、工事にかかる費用が安くなり、定期的な点検も楽になります。
さらに配管詰まりや漏水などのトラブルが起きた場合も、簡単に原因を明らかにし、修理できるでしょう。
使いやすさだけでなく、費用も削減できるため、水回りは1カ所に集めましょう。
□2階に水回りを配置するのはアリ?ナシ?
土地のスペースを有効活用する目的から、今日では2階建ての住宅が一般的となり、その結果水回りを2階に配置する家庭が増えています。
ここでは、2階に水回りがあるメリットとデメリットをご紹介します。
*2階に水回りがあるメリット
メリットとしては、家事動線が良くなることが挙げられます。
例えば、2階に洗濯物を干す場合は、お風呂や洗面所、バルコニーなどの物干しスペースと寝室の動線が近くなります。
洗濯物を干す際に階段の上り下りがいらなくなり、利便性が高まるでしょう。
洗濯物を干し終えたら、すぐに寝室のクローゼットに収納できる点も魅力ですね。
また、1階に部屋を広くとりやすいというメリットもあります。
本来1階にあるお風呂と洗面所が2階に配置されるので、1階部分が広くなります。
そのため、間取りの選択肢が一気に増えるでしょう。
さらに、2階がプライベート空間として完結します。
1階に水回りがあると、どうしても来客時の動線が干渉してしまいますよね。
しかし、水回りが2階にあることで、2階はプライベート空間になります。
来客中も遠慮なく、お風呂に入れるでしょう。
*2階に水回りがあるデメリット
デメリットして考えられることは、2階の部屋スペースをとりにくいことです。
先ほどのメリットの逆で、2階に水回りがあると、他居室の大きさをとりにくくなります。
配置も難しくなり、廊下が長くなるかもしれません。
また、手洗い場は1階に設けた方が生活しやすいという場合もあります。
1階に手洗い場がないと、お子さんが泥だらけで帰ってきた際に、キッチンで手洗いする必要があります。
また、来客にキッチンや2階の洗面所で手洗いしてほしくありませんよね。
2階に水回りを配置する場合は、紹介したようなメリットとデメリットがあることを把握しておきましょう。
□まとめ
今回は、水回りの間取りについて解説しました。
水回りの間取りを考える際は、今回紹介したポイントに注意しましょう。
注文住宅をお考えの方は、ぜひ当社にお任せください。