住宅アドバイザー菅原の住宅ブログ
2022/05/19
リビングが広すぎて後悔しないためには?適切なリビングの広さについて紹介します!
投稿者:菅原 智弘
「リビングの広さはどのくらいに設定するべき?」
「リビングは広い方が良いの?」
リビングの間取りで、このようにお困りの方がいらっしゃると思います。
今回はそんな方に、適切なリビングの広さについてご紹介します。
□リビングが狭い場合と広い場合で後悔してしまうポイントとは?
リビングは広い方が良いように思えますが、広ければ良いわけではありません。
しかし、狭すぎると生活が不便になるので調整するのは難しいですよね。
そこでまずは、適切なリビングの間取りを設定するために狭い場合、広い場合でそれぞれの後悔してしまうポイントをご紹介します。
*リビングが狭い場合
後悔してしまうポイント1つ目は、大きな家具が置けなくなる点です。
リビングが狭いがゆえに、気に入った家具や家電が大きくて入らないと、諦めざるを得ません。
気に入った家具があっても、リビングに入るサイズの家具、家電に限定されてしまいます。
無理に大きな家具や家電をおいてしまうと、他のものを置けなくなったり部屋がより狭くなったりします。
2つ目は、収納が少ない点です。
リビングは家族みんなで使う場所のため、様々なものを置くスペースが必要になります。
狭い場合、収納するための棚や家具を置けない状況になってしまうので、必然的に収納が少なくなってしまいます。
*リビングが広い場合
後悔してしまうポイントの1つ目は、冷暖房が効きにくい点です。
リビングが広いとその分冷暖房が効きにくくなるので、光熱費がかかってしまうデメリットがあります。
2つ目は、他の部屋が狭くなるという点です。
リビングを広く取りすぎてしまうと、土地の広さにもよりますが他の部屋が狭くなってしまいます。
自分たちの寝室や個室を広めに取りたい場合は、注意しておきましょう。
3つ目は、窓が大きい場合は費用がかさむ点です。
リビングが広いと、日当たりを良くするために大きな窓を付けることが多いです。
普通のものよりも大きい場合は、その分費用がかかってしまいます。
さらに、窓に取り付けるカーテンやブラインドなども別に注文する必要があるので、そこにも費用がかかります。
□リビングの広さを決める前に考えておくべきこととは?
リビングは、家庭や人によって使い道は様々ですが、基本的に家族がコミュニケーションを取る場所なので、気楽に過ごせるのが前提になってくるはずです。
そこで、リビングで快適に過ごすためにはどういった点を考慮する必要があるのかを紹介します。
*家族の人数
リビングの広さは、家族の人数も重要です。
家族の人数が少なければ、リビングはあまり広すぎないものでも問題は無いでしょう。
家庭によっては狭い方が掃除が楽だと感じたり、取りたいものをすぐに取れるので楽だと感じる方もいます。
しかし家族の人数が多い場合、広めに取っておく方が良いでしょう。
リビングでくつろごうと思っても、スペースが無いので自室に戻ってしまうということになると、家族とのコミュニケーションが取りづらくなります。
*家の敷地面積
間取りを考える上で、家の敷地面積を考慮するのも大切です。
敷地面積に余裕が無い場合、リビングを広く取りすぎてしまうと他の部屋に十分なスペースを取れない可能性があります。
余裕がある場合は好きな広さにするのも良いですが、家族の人数やニーズに合わせた広さにしましょう。
*リビングに置く家具や家電の数
必要な家具家電は自室に置きたい場合は、リビングの広さはそこまで必要ないでしょう。
しかし、リビングに様々な家具を置く予定の場合は、何を置きたいかをあらかじめ考慮しておきましょう。
リビングの広さを決めて住み始めてから、家具を置けないと気付いてしまっては本末転倒ですよね。
家具を設置できる十分なスペースがあるかどうか、設置しても十分なスペースが残っているかどうかを考慮しておきましょう。
□リビングの適切な広さは?
上記の内容を加味したうえで、適切なリビングの広さを考えていきます。
まずリビングの平均は、一般的に16畳から19畳と言われています。
20畳以上になると、広めで快適に過ごせるでしょう。
ここからは、広さ別におすすめの間取りをご紹介します。
16畳くらいのリビングの場合、キッチンは壁付けタイプのものがおすすめです。
そうすることで、キッチンにだけスペースを取られることなく、リビング内にテレビやソファー、テーブルなどを気兼ねなく置けます。
18畳くらいのリビングの場合、こちらも壁付けキッチンがおすすめです。
先ほどよりも広くなるので、より様々な家具を置けます。
また、カウンターテーブルも置ける余裕も出るので、ぜひ検討してみてください。
20畳くらいのリビングになると、ペニンシュラキッチンという対面式のキッチンがおすすめです。
食事を飲食店のようなカウンター形式で取れるのは面白いですね。
お昼にはカフェ気分を味わえたり、夜にはBARのような雰囲気で楽しめるので、家族とのコミュニケーションだけでなく、友人を呼んで楽しめます。
□快適なリビングにするためのポイントとは?
リビングを快適なものにするには、広さだけでなく他のポイントにも考慮することでより快適になります。
2つポイントがあるので、ご紹介します。
1つ目は、壁とドアの位置です。
家具を設置するにあたり、壁とドアの位置関係を工夫することで、本来よりもスペースが増え、収納や家具を置けるようになります。
間取りを考える際に工夫しましょう。
2つ目は、LDKの形を変えることです。
例えば、一般的なリビング、ダイニング、キッチンを直線に並べる形にした場合、ある程度家具や家電の置き方は決まってしまいますが、リビング部分はゆったりと使えます。
また、最近人気の出てきた直線アイランドタイプという形もあります。
アイランドキッチンを導入することで、キッチンとダイニングの間のスペースがなくなるので広く感じます。
他にも似ているもので、L字型アイランドタイプというキッチンもあります。
リビングからキッチンが見えにくいですが、キッチンからはすべて見渡せるので実用性に優れた配置だと言えます。
□快適なリビングの実例をご紹介します!
最後に、快適なリビングの実例をいくつかご紹介します。
1つ目は、恐らく最も一般的なテレビの正面にソファーを置くスタイルです。
実際にこのスタイルを取り入れた家では、テレビの左右がシンメトリーになるように家具を置き、そこに雑貨を飾っているので、非常に見栄えの良いコーディネートになっています。
さらにソファーの横には、2種類のライトを置くことでおしゃれな雰囲気に仕上げています。
テレビ側と、ソファー側で違った雰囲気のリビングになっており、開放感もあるのでゆったりと過ごせるでしょう。
2つ目は、テレビの周りをソファーで囲むスタイルです。
ある程度リビング自体の広さは必要ですが、テレビをソファーが囲むスタイルは、家族や友人などと集まって話す時に、顔を合わせて話せるので疎外感を感じることなく過ごせます。
ソファーやテーブルをこだわれば、高級感を出せたり、カフェ風な雰囲気にできたりします。
日当たりの良い場所を白を基調とするカラーリングにすると、明るい雰囲気になるのでおすすめです。
□まとめ
適切なリビングの広さと、快適に過ごすためのポイントを紹介しました。
これからリビングの間取りを決める予定の方は、ぜひ参考にしてみてください。