住宅アドバイザー菅原の住宅ブログ
2022/03/29
家以外にかかるお金とは?新築をお考えの方必見です!
投稿者:菅原 智弘
新築をお考えの方にぜひ知っていただきたいのが、家以外にかかるお金です。
家づくりでは、建物や土地によって費用や内容が異なります。
工事費以外の費用も忘れやすいでしょう。
そのため、今回は家以外にかかるお金をご紹介します。
□家以外にかかるお金をご紹介!
今回は、家以外にかかるお金を2つご紹介します。
1つ目は、付帯工事費です。
家づくりでは、解体工事や基礎補強工事などの工事が必要ですよね。
それらの費用が付帯工事費です。
ここからは付帯工事費について詳しくご紹介します。
まずは、解体工事関連費用についてです。
解体工事費用とは、住んでいた家を解体する際に必要です。
音やホコリによるトラブル発生を防ぐための養生費や足場を組んで建物を解体するための工事費がかかります。
また、家本体以外にも、物置やカーポート、塀、庭の樹木などを処分したり、移設したりするための費用が必要です。
浄化槽や井戸がある場合、それらの処分費用もかかります。
次に、造成工事費用についてです。
高低差がある敷地では、整地をするための費用や擁壁をつくるための費用が発生します。
次に、基礎補強工事関連費用についてです。
地盤が軟弱な場合、地盤調査を行った後に必要です。
地盤の状態によっては固い地盤まで深く杭を打つ工事や地表面にセメント系の材料を混ぜ合わせて固める地盤改良工事などが必要です。
次に、インテリア・電設工事関連費用についてです。
インテリアは、新居用のカーテンや家具などの費用が必要です。
これまで使用していた電化製品や家具を引き続き使えますが、新居にふさわしいものを新調する方が多いでしょう。
特に、カーテンは窓の大きさや数によって異なるため、新しく購入すると良いでしょう。
電設工事では、空調設置工事などの費用が必要です。
ダイニングや寝室、リビングなどの照明器具も建物本体の工事費用に含まれないケースが多く、付帯工事費扱いになります。
最後に、エクステリア工事関連費用についてです。
エクステリア工事関連費用とは、庭や外構をつくるための費用です。
外構は門扉・門柱やガレージ、フェンスなどの工事費用が、庭は造園工事費用が発生します。
2つ目は、諸費用です。
家づくりでは、ローン関連費用や税金、火災保険料などの支払いが必要です。
これらの費用が諸費用です。
ここからは付帯工事費について詳しくご紹介します。
まずは、登録免許税についてです。
家づくりでは、「登記」の申請が必要です。
建て替えの場合、取り壊しから1ヶ月以内に建物の「滅失登記」を行います。
新しい家が完成したら、1ヶ月以内に「表示登記」と「所有権保存登記」を行います。
また、住宅ローンを借りると、「抵当権設定登記」を行い、返済し終えた際に「抹消登記」を行います。
次に、印紙税についてです。
家づくりでは、「建築工事請負契約書」を建築を依頼した会社と結びます。
また、住宅ローンを借りる場合、「金銭消費貸借契約書」が必要です。
これらの契約書を作成する際に印紙税が必要です。
次に、不動産取得税についてです。
不動産を取得した際に不動産取得税が課税されます。
次に、住宅ローン手続き費用についてです。
民間金融機関ローンやフラット35、財形住宅融資などで住宅ローンを組む場合に費用がかかります。
各金融機関により、必要なものは異なるため、詳しくは各機関に確認してみてください。
ここでは、諸費用の種類は以下の通りです。
・事務取扱手数料
・保証料、保証事務取扱手数料
・団体信用生命保険料
・抵当権設定登録免許税
・印紙税
・司法書士報酬
次に、つなぎ融資費用についてです。
つなぎ融資とは、住宅ローンが実行されるまで、一時的に借り入れる融資です。
家づくりでは、住宅が完成するまで住宅ローンは実行されません。
しかし、依頼先に対しては中間金着工金などの支払いが発生します。
そのため、別のローンを一時的に組み、支払います。
これをつなぎ融資と呼びます。
つなぎ融資では、契約時の印紙代や利息、手数料などの費用が必要です。
また、つなぎ融資には抵当権の設定がないため、登録免許税はかかりません。
次に、火災・地震保険費用についてです。
火災保険は、ローンを借りる場合、ほとんどの金融機関で加入しなければなりません。
一方、地震保険は任意加入としている金融機関が多い傾向にあります。
しかし、ローンを借りていなくても保険に加入するケースがほとんどです。
最後に、各種負担金についてです。
家を建てる条件や地域によって異なりますが、負担金は以下の通りです。
・給水負担金・放流負担金
・街並み保全費
□忘れがちな諸経費をご紹介!
今回は、忘れがちな諸経費を5つご紹介します。
1つ目は、門や庭などの外構工事にかかる費用です。
付帯費用に含まれている場合もありますが、エクステリアや造園の専門業者へ依頼すると、諸費用として別途費用を準備しなければなりません。
庭の広さやこだわり、デザインなどによっても大きく予算が変動します。
そのため、詳細な見積もりをとっておくと良いでしょう。
2つ目は、地鎮祭や上棟式などの費用です。
地鎮祭とは、家の繁栄と工事の安全を祈り、建築工事前に行う儀式です。
神社の神主さんに来ていただき、祈祷・お祓いなどを行います。
神主さんへの謝礼である初穂料は3万円程度、お供え物は1万円程度が相場となります。
上棟式とは、基礎工事が完了して建物の骨組みが完成した際に行う棟梁が仕切る工事の区切りの儀式です。
お供え物を供え、大工さんへ昼食やご祝儀を用意して感謝と労いを伝え、親睦を深めます。
ご祝儀は棟梁が1、2万円程度、大工さんへは1人5000円程度が相場となります。
3つ目は、工事中の職人さんへの差し入れです。
頻度は人によって異なりますが、現場で作業を行う大工さん達へ飲み物やお茶菓子などの差し入れを行う方も多い傾向にあります。
また、建設会社によってはお茶出し不要としている場合もあるため、差し入れを考えている方は一度担当者へ相談してみてください。
4つ目は、近隣の方へのご挨拶です。
連日の工事で騒音などのご迷惑をおかけする可能性もありますよね。
そのため、早めにご近所の方へご挨拶に伺いましょう。
1000円程度の菓子折りを手土産に持って伺うと良いでしょう。
住宅が完成して引っ越せばご近所さんになります。
そのため、良い関係を築いておきましょう。
5つ目は、不動産に関わる税金関係
不動産の取得には、不動産取得税がかかります。
また、建物や土地の価値に応じて固定資産税がかかります。
土地の広さや注文住宅の価格によって税が決まりますが、優遇特例や軽減措置などもあるため、一度確認してみてください。
□全体の総予算の決め方をご紹介!
住宅ローンを利用して家を建てる場合は、後々のことを考えて無理なく予算を立てましょう。
一般的には、年収の5、6倍程度と言われています。
そのため、年収400万円の場合、2000〜2400万円、年収500万円の場合、2500〜3500万円です。
しかし、自己資金の有無や家族構成、普段のお金の使い方などによっても状況は変わるため、あくまで目安として考えてみてください。
ちなみに2018年に住宅金融支援機構が行った調査によると、注文住宅の建築費の全国平均は建築費が約2777万円、土地取得費が約1335万円でした。
そして、住宅ローンの借入金額平均は約3496万円でした。
□まとめ
今回は、家以外にかかるお金をご紹介しました。
本稿を参考にしていただけると幸いです。
家づくりに関して何かお困りのことがありましたら当社にご相談ください。