住宅アドバイザー菅原の住宅ブログ
2021/01/14
パッシブデザインブログ(2)
投稿者:代表 菅原
(1)断熱
しかし、「断熱」の主目的は「冬の熱損失を防ぐ」ということですので、断熱性能は建物の熱的性質を大きく規定するのもであり、パッシブデザインの目標(高い質の室内環境の実現・省エネルギー)を考えたときに、パッシブデザインの中に、この「断熱」をはずすことはできません。
簡単にわかりやすく説明するとパッシブデザインの「断熱」の要素とは「魔法瓶」のような住宅のことです。
魔法瓶と同じ原理で、熱が冷めにくい家づくりを目指すということです。
断熱性能を決めるのは部位は主にに「屋根・壁・基礎・窓」の4つの要素です。
健康・ヒートショック対策
「ヒートショック」とは、温度差の急激な変化による血圧の急上昇や急降下、脈拍の反動などが体に及ぼす悪影響です。
ヒートショックで搬送される数は推定17,000人/年で交通死亡数4,000人/年よりはるかに多いです。主に、浴室やトイレで多く発生します。家全体の断熱性能を高めると、室内間の温度差が少なくなり、ヒートショック対策になると言われています。
気密は断熱と同じくらい大事な要素です。
どれだけ断熱性を上げて暖かい家を造っても、気密が悪ければ、そこから熱は逃げていきます。
どれだけ断熱性を上げて暖かい家を造っても、気密が悪ければ、そこから熱は逃げていきます。
断熱と気密は相対関係にあります。