住宅アドバイザー菅原の住宅ブログ
2020/05/03
新潟にお住まいの方へ!木造の注文住宅は音が心配?防音対策を紹介します!
投稿者:菅原 智弘
「木造の家を建てることを決めたけれど、防音対策ができているか心配。」
新潟にお住いの方でこのようにお考えの方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな方のために、新築時に対策すべきことをお伝えします。
□木造の注文住宅は音の対策が必要
そもそも、騒音と感じるかどうかは人によって、異なります。
なので、自分にとっては騒音でなくても、他の人にとっては騒音となりうる音もあることを理解しておきましょう。
そして、騒音には大きく分けて3種類あります。
1つ目は、空気音です。
空気を伝わる音のことです。
これは、家の外から聞こえてくる、大声やサイレンなどの音のことで、1番想像しやすいのではないでしょうか。
2つ目は、固体音です。
壁や床、地面などの通じて伝わる音のことです。
隣の家の振動や、楽器の音などがこれに分類されます。
これらの音を不快に感じる方は、少なくありません。
3つ目は、空気音と固体音の混合音です。
上2つの混合した音のことです。
工事中の音や、大きなトラックの音など、直接聞こえて、さらに振動も感じる音です。
これが最も不快に感じる人が多いと言えるでしょう。
これら3種類の音は、家の床や壁、天井などの場所がどのように造られているかによって、その伝わり方が異なります。
すでに完成している家に防音対策を施すこともできないわけではありません。
しかし、今ある壁などを解体しなければいけない場合もあり、簡単に行えるわけではなく、費用も高くなってしまいます。
そうならないために、家を建てるときから防音対策を施しておくことをおすすめします。
□場所別、新築時に防音対策すべきこと
木造住宅といっても、最近では気密性が高くなっています。
そのため、基本的な防音はできています。
しかし、先ほどお話ししたように、騒音の感じ方は人それぞれです。
そのため、必要な部分は新築時にしっかりと防音対策しておきましょう。
これから、家の場所別に、どのような対策が必要か、順にお伝えします。
*壁や天井、床の防音対策
これらを対策することで、家の外からの騒音を防ぐとともに、家の中から音が漏れることを防ぎます。
特に楽器を演奏する方、小さなお子様がいる方はしっかりと対策しましょう。
具体的には、どのような構造にすれば良いのでしょうか。
最も防音効果が期待できるのは、二重構造にすることです。
そうすることによって、直接的な音をかなり減らせます。
おおよそ40デシベル以上音を減らせるのです。
これは、かなりの防音対策になるのではないでしょうか。
二重構造にする工事は、新築だからできることです。
ぜひ、二重構造の工事を検討してみてはいかがでしょうか。
*窓の防音対策
一般的な住宅で、窓の厚さは壁の厚さの40分の1です。
この数字を見ると、まず、窓の防音がいかに重要か理解していただけるのではないでしょうか。
具体的な防音対策としては、窓の大きさ、位置、二重窓、二重サッシが考えられます。
まず、窓の大きさについては、防音という面ではできるだけ小さい方が良いでしょう。
ただ、そうすると日光があまり入らないというデメリットもあるので、どれくらいの大きさが良いか検討して決めましょう。
次に、窓の位置についてですが、できるだけ近隣の家から遠い位置に設置すると、防音対策につながります。
これは、家を建てるときなら簡単にできることなので、取り組みやすいのではないでしょうか。
そして、二重窓や二重サッシについてです。
二重窓や二重サッシにすることで、気密性が高くなるため、高い防音効果が期待できます。
また、冬には外気が入りにくくなるので、家の中の暖かさを保つことができるのも、二重窓と二重サッシのメリットではないでしょうか。
このように、窓には様々な方法で防音対策ができます。
新築時には取り組みやすいものがほとんどなので、音が漏れやすい窓は優先的に防音対策しましょう。
*ドアの防音対策
ドアは、出入りするときに音が漏れてしまう可能性があるだけで、ほとんど気にする必要はありません。
しかし、それでも家の音が漏れてしまうことが心配な方は、防音ドアにしてみるのはいかがでしょうか。
防音ドアにも種類はたくさんあり、安いものなら5万円程度で手に入ります。
しかし、より高性能な防音ドアになると、20~30万円も費用がかかります。
本格的に家の中で音楽をする方などは、費用が高くても防音ドアにしておくことで、近隣住民とのトラブルも避けられるかもしれません。
どれくらい防音したいのかと予算を考えて防音ドアを選びましょう。
以上で、場所別の防音対策についておわかりいただけたでしょうか。
ほとんどの対策が、新築時だからこそできるものです。
家を建てる前に、防音対策について一度考え直してみましょう。
□まとめ
木造住宅の防音対策について、おわかりいただけたのではないでしょうか。
注文住宅では、自分好みに様々な設備を決められます。
なので、新築時だからこそできる防音対策を行い、近隣の方とのトラブルを防ぎ、快適に暮らせる家にしましょう。