住宅アドバイザー菅原の住宅ブログ
2021/11/19
注文住宅の予算の決め方を解説します!
投稿者:菅原 智弘
注文住宅をお考えの方で予算の決め方にお困りの方は多いでしょう。
デザイン性に優れた自分らしいライフスタイルを送れる家に住みたいと思いますよね。
そのため、今回は注文住宅の予算の決め方についてご紹介します。
□注文住宅の予算の決め方をご紹介!
今回は、注文住宅の予算の決め方を3つの手順に分けてご紹介します。
1つ目の手順は、注文住宅にかける費用を決めることです。
注文住宅にかかる費用は、購入時にかかる費用と購入後にかかる費用の合計で決まります。
そのため、まずは住宅にかけられる自己資金を明確にしましょう。
自己資金を決める場合は、どのくらい貯金額を残しておく予定なのかを判断する必要があります。
新たに入居するためには、引越しや入居費用、登記費用や税金といったさまざまなコストがかかるでしょう。
そのため、貯蓄をすべて購入資金に充てるのではなく、初期費用や生活のための予備費を確保することが大切です。
2つ目の手順は、住宅ローンの借入金額を決めることです。
融資額を決めるためには、金利をもとに総支払金額を計算した上で、毎月の返済額を明確にしましょう。
ローン返済を安定して続けるためには、無理のない計画を立てることが重要です。
毎月の返済額や収入に合わせて、住宅ローンの返済シミュレーションを行いましょう。
無理がないように月々のローン返済を行える上限額は、一般的に年収の25パーセントを12ヶ月で割ったものとされています。
返済可能金額を高く設定し過ぎないように注意しましょう。
年収の25パーセントを返済に充てる想定で、ローンの金利を1.3パーセント、返済期間を35年と定めて計算することをおすすめします。
過度な借り入れを防止するために、事前に試算しておきましょう。
3つ目の手順は、住宅の購入資金限度額を計算することです。
住宅ローンの借入金額と自己資金を設定すると、そこから購入資金を決定できます。
ただ、注文住宅を建てる場合の土地も購入するケースでは、資金のすべてを建物に充てられないので注意しましょう。
□購入予算をオーバーさせないコツをご紹介!
今回は、購入予算をオーバーさせないコツを3つご紹介します。
1つ目は、シンプルな設計にすることです。
間取り設計は、複雑な設計になるほど、工事費や材料費がかさんでしまい、建築費用が高額になってしまいます。
注文住宅を購入する場合は、できるだけシンプルな設計にすることで建築費用を抑えられ、予算オーバーを防げます。
例えば、屋根の形を切妻屋根から片流れ屋根に変更することで、屋根の材料費と工事費を削減できます。
また、コの字型やL字型のような住宅よりも、正方形や長方形のシンプルな外観の住宅を採用することで建築費用を安く抑えられます。
このことからシンプルなデザインを採用することが予算オーバーさせないコツだと言えるでしょう。
2つ目は、材料や設備のグレードを抑えることです。
材料や設備のグレードを下げることで予算を抑えられます。
例えば、ユニットバス設備でも、数百万円単位の設備から、数十万円の設備まであります。
低価格で高品質の設備を採用すると、建築費用を安く抑えられます。
また、内装にも高額な自然の内装材は使わず、シンプルな内装材だけを使うと、建築費用を抑えられます。
予算オーバーしそうな場合には、使いやすさや耐久性に問題が出ない程度で材料や設備のグレードを下げると良いでしょう。
3つ目は、家の面積を小さくすることです。
家の面積を小さくすることでも予算を抑えられます。
例えば、坪単価が50万円の場合、1坪分だけ狭くすると、50万円のコストダウンにつながります。
また、住宅の中でも、使用頻度が少ない部屋の面積を小さくすると、工事費や材料費を抑えられます。
日常生活への支障がない程度に家の面積を狭くするのも良いでしょう。
□注文住宅を建てる予算がオーバーしてしまったときのポイントをご紹介!
今回は、注文住宅を建てる予算がオーバーしてしまったときのポイントを4つご紹介します。
1つ目のポイントは、構造部と外側を守る部材の予算は削減しないことです。
注文住宅では、安全性が最も大切と言えるでしょう。
そのため、予算を削減したい場合でも、住宅の安全に関わる部分はコストダウンしないことをおすすめします。
例えば、柱や梁などは耐震に関わる重要な部分です。
壁の一面に大きな窓を設置する際は、耐震性を考慮して頑丈な柱や梁を取り付けましょう。
また、窓は常に風雨や紫外線にさらされているため、グレードは下げないようにしましょう。
壁や屋根の断熱も同様です。
特に、屋根は太陽光を直接浴びてしまうため、断熱材のグレードを下げてしまうと、寒かったり、暑かったりするなど断熱性の悪い家になってしまいます。
窓や断熱材は光熱費にも影響するため、高品質のものを選ぶようにしましょう。
2つ目のポイントは、設備機器を積極的に見直すことです。
理想の注文住宅にするためには、設備機器にもこだわりたいでしょう。
しかし、設備機器の見直しはコストダウンするのにおすすめです。
例えば、キッチン設備の場合、オーダーメイドのキッチンとメーカーから販売されている既製品のシステムキッチンを比較すると、オーダーメイドのキッチンの方が高くなります。
浴室の場合も同様です。
浴槽から床、壁、天井、照明まですべてをオーダーメイドで作ろうとしてしまうと、コストは高くなってしまいます。
しかし、メーカーから出ている既製品は誰もが使いやすいように設計されているため、機能的には劣りません。
そのため、既製品も選択肢に入れても良いでしょう。
3つ目のポイントは、仕上げ材を見直すことです。
和室が欲しいと考える方は多いでしょう。
しかし、一般的に洋室よりも構造が複雑なため、和室の方がコストは高くなります。
そのため、コストカットをする場合、リビングの一角だけを和室にしたり、和室を少なくしたりするなど安くなる方法を検討してみましょう。
また、壁や天井、床などに使用する仕上げ材も、グレードを下げることでコストダウンできます。
壁の仕上げ材の中では、クロス仕上げが安価です。
クロス仕上げは、工期も短く済むため、おすすめです。
しかし、すべて塗り壁にしたいが、コストダウンするために一部分だけクロスにすることはおすすめしません。
材料費の問題はもちろんですが、塗り壁は左官職人の仕事で、クロスはクロス職人が行います。
そのため、工数が増える分だけ人件費がかかってしまうでしょう。
洗面所や浴室などの水回り以外の仕上げ材は、統一することでコストダウンしてみてください。
4つ目のポイントは、間取りの変更と建築面積の削減は最終手段にすることです。
間取りを変更したり、建築面積を削減したりすることで大幅なコストダウンができます。
しかし、間取りや建築面積は住み心地に大きく関係します。
例えば、部屋数が多いほど、壁の数も多くなるため、費用がかさんでしまいます。
コストダウンのためだけに壁をなくして広い部屋にしてしまうと、理想の部屋数にならず、不便な生活することになってしまうでしょう。
また、建築面積を狭くしてしまうと、自由になる居住環境も狭くなってしまいます。
広々としたリビングを希望していても、今住んでいる家と変わらなくなってしまったり、書斎スペースを確保できなくなってしまったりするなどの状況になってしまいます。
間取りや建築面積の変更は、さまざまなコストカットをして、まだ予算オーバーしているという場合のためにとっておきましょう。
□まとめ
今回は、注文住宅の予算の決め方をご紹介させていただきました。
快適に過ごせるように注文住宅をしたいと考え、全てに高品質や高性能を求めてしまうと、予算はいくらあっても足りないため、注意しましょう。
新潟で注文住宅をお考えの方はこの記事を参考に理想の注文住宅を実現してみてください。