住宅アドバイザー菅原の住宅ブログ
2020/11/19
注文住宅で太陽光発電を取り入れたい方へ!メリットとデメリットを解説します
投稿者:菅原 智弘
少し前までは太陽光発電を利用しているご家庭はとても少数でした。
しかし、最近は住宅街を見渡しても利用しているご家庭が多いとを感じたことがあるのではないでしょうか。
今回は注文住宅で太陽光発電を取り入れることをお考えの方に向けて、太陽光発電のメリットとデメリットを新潟の不動産会社が徹底解説します。
□太陽光発電とは
近年では多くの住宅で太陽光発電が取り入れられています。
太陽光発電と聞いて一番に思い浮かぶのは屋根の上に設置する大きな太陽光パネルではないでしょうか。
しかし、太陽光発電にはあのパネル以外にもいくつか必要な機器があります。
発電してすぐの電力は、家庭で使用できない直流電力です。
この電力を接続箱からパワーコンディショナーに送り交流電力にすることで利用できるようになります。
そのほかにも配線に電気を分ける装置や、電力を測定する機械など多くの部品が必要です。
このように単に屋根にパネルを設置するだけではなく、様々な部分に費用が掛かることを覚えておきましょう。
太陽光発電のパネルにも種類があることをご存じでしょうか。
同じ太陽光発電パネルでも、種類によって発電量が異なります。
太陽光発電のシステム性能は太陽電池出力で決まると言えるでしょう。
例えば、1キロワットの表示の場合、1年間で約1000キロワットの発電ができます。
平均的な1世帯当たりの電力の消費量は約4800キロワットとされているので、太陽光発電の種類で迷われている方は、併せて参考にすると良いでしょう。
□太陽光発電のメリットとデメリットを紹介します
*太陽光発電の4つのメリット
1つ目は電気代や安くなる点です。
今使っているすべてを太陽光発電で賄おうとすると大変ですが、使用電力の一部に太陽光発電を利用すれば電気代の節約につながるでしょう。
逆にもしも電力が余れば、電力会社に電力を売れます。
2つ目は狭くても設置できる点です。
太陽光発電というと屋根いっぱいに乗っているソーラーパネルをイメージするかもしれませんが、最近ではソーラーパネルが多少小さくてもきちんと発電できます。
最近のソーラーパネルの発電効率が格段に上がっていると言えるでしょう。
3つ目は災害時にも電気が利用できる点です。
災害時には電力会社からうまく電力が届かないことがよくあるでしょう。
太陽光発電で、自宅で発電していれば電力会社からの電力供給が止まっても、電気を利用できます。
ソーラーパネルとは別に蓄電池も利用すれば、夜でも昼間に自家発電した電力を利用できるでしょう。
4つ目は設置の際に補助金を受け取れる可能性がある点です。
電力会社からの電力ではなく自家発電した電力を利用することになる点や、環境にも優しいという点から、補助金を受けられます。
設置費用そのものの補助金ではありませんが、蓄電池などその他の費用を補助金でまかなえると助かるのではないでしょうか。
補助金の制度は各自治体によって異なるので、お住まいの地域では補助金を利用できるか確認しましょう。
*太陽光発電の3つのデメリット
1つ目は初期費用が高額になる点です。
太陽光発電で良くイメージされるソーラーパネルだけではなく、蓄電池やパワーコンディショナーなど様々な部品が必要です。
後々、電気代が安くはなりますが、最初は高額な初期費用がかかるでしょう。
2つ目は太陽が出ているか出ていないかが影響する点です。
曇っていたり、雨が降ったりすると発電量が大幅に下がります。
年間の日射量が大幅に違うと、発電量も異なると言えるでしょう。
お住まいの地域の日射量はどれくらいかを確認することをおすすめします。
3つ目はメンテナンスが必要な点です。
ソーラーパネルに傷がついたり、汚れが付くと発電率が下がるため、効率よく発電するためにも定期的なメンテナンスが重要でしょう。
□太陽光発電で損しないための対策とは
1つ目は新築時にソーラーパネルを設置することです。
あとからソーラーパネルを設置することも可能ですが、建築過程から太陽があたる角度を考えた屋根に設置する方が効率よく発電できます。
推奨されている設置角度や設置向きもあるので確認しておくと良いでしょう。
向きや角度だけではなく、できるだけ大きなパネルを設置できる屋根にすることをおすすめします。
2つ目は見積もりを行うことです。
太陽光発電を取り入れたい方の多くは、少しでも電気代を節約したいと思っているのではないでしょうか。
しかし、場合によっては太陽光発電より普通に電力会社から電力を受け取った方がお得になる可能性もあります。
太陽光発電には多額の初期投資が必要なうえに、定期的なメンテナンスも必要でしょう。
太陽光発電の設置やメンテナンスに必要な費用と、自家発電することで節約できる電気代、電力会社に売却できる電力量などを加味して取り入れるのが良いのか考えることをおすすめします。
さらに業者によって取り付け作業にかかる費用も異なるので、お住まいの住宅に合う業者を選ぶことも重要でしょう。
□まとめ
今回は太陽光発電についてご紹介しました。
電気代の節約や、環境にも優しい太陽光発電ですが、しっかりと検討して設置を決めることをおすすめします。
注文住宅で太陽光発電を取り入れるか考えている方の参考になれば幸いです。