住宅アドバイザー菅原の住宅ブログ
2021/10/29
コンセントはどこに?コンセントの位置の決め方をご紹介!
投稿者:菅原 智弘
「コンセントの位置の決め方が分からない」
このようなお悩みをお持ちの方は多いでしょう。
コンセントの配置に失敗したという声も少なくありません。
そこで、今回はコンセントの位置の決め方をご紹介します。
□コンセントの位置の決め方をご紹介!
今回は、コンセントの位置の決め方を5つご紹介します。
1つ目は、間取りに家具の配置をして考えることです。
家具を配置することは、住宅の間取り図面上で問題ありません。
コンセントの位置は、家具の配置によって決まってきます。
例えば、子ども部屋には机を置く場所にデスクライトを置くためにコンセントが必要でしょう。
ベッドを置く場所の真ん中にコンセントを設置してもベッドが邪魔になってしまい、活用しにくくなってしまいます。
2つ目は、家電製品の配置を決めて考えることです。
キッチンで使う家電製品は多いため、同時に使用する家電の数を把握していないとコンセントが足りずにタコ足配線に頼ることも起きてしまうでしょう。
キッチンで使う家電製品は使う電気量の大きいものが多いため、火災の原因になるタコ足配線は避けましょう。
また、家電製品はアース配線が必要なものもあるため、タコ足配線ではなく、それぞれの家電専用のコンセントをおすすめします。
TV周りもどのような機器を繋ぐかによってコンセントの口数も変わってくるため、注意しましょう。
また、TV台の配置の邪魔にならない高さになるようにすることも大切です。
季節家電の配置場所も確認しましょう。
加湿器や扇風機も邪魔にならない置き場所を決めてあげることをおすすめします。
普段の暮らしの動線上に配線があると足が引っ掛かることもあるため、危険です。
3つ目は、掃除機の使い勝手で考えることです。
掃除機のコンセントを差す場所はどこがいいかを意識しながらコンセントを配置すると良いでしょう。
これを行うことで家の隅々までコンセントが配置されるため、コンセントをつけ忘れることは少なくなります。
最近のマンションでは、掃除機用のコンセントが高い位置に配置されているため、しゃがむ必要がないところにあります。
数メートル以内には必ずコンセントがあるため、いざコンセントを使いたいとなった場合でも延長コードを使わないといけないことを回避できます。
コードレスクリーナーを使っている方やお掃除ロボットを使うかもしれないという方は、充電用のコンセントや掃除機を収納する物入れを忘れないようにしてください。
4つ目は、インターネット機器の配置で考えることです。
インターネットの環境によってコンセントの必要な位置や個数が変わります。
例えば、モデムを置く場合には、コンセントが必要で、LANの配線も必要になります。
後で変更すると、大工事となってしまいます。
各部屋にTVをつけるかどうかも想定することが大切です。
アンテナでTVを見るのかによっても配線方法が変わってきます。
配線が決まった後の追加変更は工事期間や費用にも大きく影響するため、できるだけ早めに考えておくことが大切です。
5つ目は、屋外コンセントを忘れないようにすることです。
エコキュートや給湯器、浄化槽にはコンセントが必要です。
また、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車を購入する可能性がある場合には、より多くの電気を使える200Vコンセントが必要です。
外用のコンセントがあると、庭をライトアップする照明を取り付けたり、庭を芝生張りにした際の電動芝刈り機を使用したりできるため、庭の活用方法が広がります。
屋上ベランダや広いバルコニーにもコンセントがあると便利でしょう。
□コンセントの配置を決める際の注意点をご紹介!
今回は、コンセントの配置を決める際の注意点を5つご紹介します。
1つ目は、水がかからないようにすることです。
洗面所やキッチンなどの水周りのコンセントは水がかからない位置にしましょう。
コンセントが濡れると、漏電やショートの原因になるため、注意が必要です。
キッチンでは、つり戸棚の下にコードクリップとコンセントを付けておくことでコンセントもコードも水に濡れる危険性がなく、ミキサーや泡立て器を使用する際に便利でしょう。
また、洗面所のドライヤーのコンセントは、頭に近い位置に作っておくと使いやすいです。
2つ目は、充電式掃除機のコンセントは収納内にすることです。
廊下や部屋で充電すると、片付け忘れたり、邪魔になったり、来客のとき恥ずかしかったりします。
収納内にコンセントを付けておくことで掃除後すぐに収納でき、収納したまま充電できるため、便利でしょう。
3つ目は、ホットプレートや電気鍋用のコンセントはテーブルの下にすることです。
ホットプレートや電気鍋を使用するときのために、テーブルの下に床用コンセントを付けておくことをおすすめします。
壁のコンセントを電気鍋に利用すると、座る際にコードが邪魔になり、引っかかって怪我をする可能性があります。
床用コンセントが1つあると、テーブルでパソコンやアイロンかけをするときにも使用できるため、おすすめです。
4つ目は、電気の容量の大きい家電には専用コンセントを設けることです。
消費電力が1000Wを超える家電には、専用コンセントを設けましょう。
他の家電と一緒に使うと、ブレーカーが落ちてしまいやすいです。
エアコンや洗濯乾燥機、電子レンジ、炊飯器、食器洗い機には、専用コンセントがあると良いでしょう。
また、電気自動車充電やIHクッキングヒーターには、200V機器用の専用コンセントを付ける必要があります。
5つ目は、建築業者の設計士と相談しながら進めることです。
コンセントの配置は、建築業者の設計士の意見を参考に決めることが大切です。
専門家の意見を聞くことで、配置がよりスムーズに進みます。
しかし、設計士に任せっぱなしにして失敗したという例は多いため、自身が主体的に考えることが大切です。
コンセントの種類には、アース端子と一体となったものやテレビの端子と一体となったものなどいろいろあります。
どれをどこに使用するのかについて専門家のアドバイスを参考にしましょう。
□電気系統の注意点をご紹介!
今回は、電気系統の注意点を4つご紹介します。
1つ目は、ブレーカーの容量についてです。
ブレーカーの容量は、その家の設備によって変わってきます。
オール電化住宅の場合は、60A契約で問題ないでしょう。
2つ目は、スイッチの位置についてです。
スイッチの位置も快適な生活を送る上で非常に大切な要素の1つです。
部屋や廊下によって、取り付けるべき位置も変わってきます。
基本的には各部屋や廊下の出入口部分につけることが一般的です。
3つ目は、インターホンの配置と数についてです。
インターホンの場所は、門がある家の場合には、門に置くことが一般的でしょう。
門がない場合には、扉の前となります。
また、モニターに関しては、滞在時間の一番長いリビングに設置することをおすすめします。
4つ目は、各照明の配置と数についてです。
照明は、生活をする上で非常に重要です。
気分が明るくなったり暗くなったりすることもあります。
しっかりと全体に光が行き渡るように設置しましょう。
□まとめ
今回は、コンセントの位置の決め方をご紹介させていただきました。
コンセントの位置は、新居での生活をイメージをすることが大切です。
この記事を参考にしていただけると幸いです。