住宅アドバイザー菅原の住宅ブログ
2020/03/19
雨楽の平屋の家 その2 平家の性能
投稿者:菅原 智弘
雨楽の家 その1からのつづきとなります。
では、こちらの家の性能を詳しくご説明しましょう。
まずはFPの壁。
北海道仕様の特殊なFPウレタン断熱パネル、樹脂サッシを使用し、高い断熱性能・耐水性・耐久性に優れています。厳重な機密施工と換気システムにより室内の、ほこり、カビの原因となる水蒸気などを取り除き、冬の嫌な結露も防ぎます。また、構造計算がしっかり出来ているのでロフトや吹き抜けなど室内空間を最大限に確保できます。こういった事から、経年劣化も少なく住み心地の良い快適で安全な家をつくることが実現できます。
次に、地中熱システム。
再生可能エネルギーの中には、風力、太陽光などがありますがその中でも、大滝工務店では地中熱に注目し採用しています。
地中の温度は365日その地域の平均気温と同じです。温度差は外気との差で感じますので、例えば井戸水が夏は冷たく、冬温かいと感じるのはその外気との差が関係しています。新潟の平均地中温度が約15℃です。夏の場合は、地中の温度が低いので、部屋を涼しくするのに少ないエネルギーで冷房できます。冬の場合はエアコン室外機で外気0度を取り入れるより、地中熱を取り入れる方が少ないエネルギーで暖房できます。このように、地中熱はとても省エネになるのです。
この地中熱を利用するには、地面にφ4〜8インチの穴(採熱孔)を30〜100mまで掘り、熱を循環する専用の液体が入った循環チューブを埋め、地中熱源ヒートポンプを使って液体を循環し熱を室内へ運んでいます。ですので、エアコン室外機のような稼動時に騒音が出るものはありませんし、冷暖房の熱を屋外に放出しないので、ヒートアイランド現象の元となりにくいのです。空気の循環も、地中熱源ヒートポンプの先の吹出口から冷暖房の風を送るだけでなく、室内の吸気もおこなって常に家の中の空気を循環している状態です。吸気口にはフィルターがあり、PM2.5や花粉対策もでき、空気清浄機も兼ね備えていることになります。
吹出口は、各部屋に取付可能で全館空調なので、各部屋に1台ずつエアコンを設置する必要がないのです。更に、「見える化パネル」でどれだけ地中熱を利用しているかが、取付の液晶モニターでいつでも、見ることができます。
これだけ、いいことばかりでコストがかかるのでは?と思うかもしれませんが、初期費用は確かにかかります。しかし、ご安心ください。かなりの省エネになりますので10年程で元はとれます。また、メンテナンスもフィルターの掃除程度で大丈夫です。地中のパイプは太陽の紫外線の影響を受けることもないのでメーカーは50年もつと言われています。地中の循環チューブは半永久的に使用できるので、資産となり建て替えの際にも再利用できます。地震にも強いこの地中熱システムはスカイツリーや大きな商業施設でも利用されているんですよ。
最後に太陽光発電+蓄電池
年々太陽光パネルの発電効率は上がってきています。10年前と比べると5割も上がっているんです。小さい面積でも多く発電できるようにもなってきました。これを蓄電することにより、災害時、停電をした時にも利用することができます。蓄電池の容量も8kWh程(一般家庭4人で半日分)まで増えています。昼間に電力を使い過ぎた場合でも、深夜電力を1/3のコストで蓄電することができ、昼間は夜間に貯めた安い電気を利用するのでとてもお得ですね。。
災害時、電気がこないと、照明、冷暖房等、大変こまります。このモデルハウスのように、大きな電力を必要とするエアコンが無いので、使用電力を節約して蓄電池で長時間の冷暖房が可能です。
太陽光パネルの劣化率は、50年経って1割弱のデータが出ています。ですので、メンテナンスの心配もありません。
このように、雨楽の家は高機能住宅でとても安心、住み心地の良い家です。
こうしたい、あぁしたい、というご要望小さなことでもご相談下さい。お客様一人一人に合った空間や、ご希望の家をご提案させていただきます。