住宅アドバイザー菅原の住宅ブログ
2020/03/19
雨楽な家・町家 ~後編~
投稿者:菅原 智弘
こんにちは!
大滝工務店の菅原です。
前回「雨楽な家・町家~前編~」では、太陽の光をたくさん取り入れたり、家族のライフスタイルにあった自由設計と漆喰、檜、杉をふんだんに使用して湿度を保ち、体に優しく快適な暮らしが楽しめる町家の魅力をお伝えしましたが、お待ちかねの後編です。
さらに魅力をお伝えしていきましょう!
さて、家を建てる時、地震など災害にあったとき耐震性は大丈夫かな?と不安に思いますよね。一般的な建築の家(500㎡以下、木造2階建以下の建築)は構造計算が免除されている為、計算されていません。構造計算とは建物に対し様々な角度から家の構造安全性を科学的に検証し、安全性を確保するための計算です。そんな大事なことしていないなんて、と思うかもしれませんが雨楽な家はその構造計算をしてありますので、ご安心ください。地震などに非常に強く、長年住まれても、住宅に歪みが発生しにくく美観を維持します。この家のように、大変複雑な造りで構造計算がしてありませんと、倒壊の危険性があります。長く安心して生活していただくためにも、構造計算は重要ですね。
最近では建て替えの需要が増えております。こちらの家は約50坪の家ですが、この家1件でなんと木材約500本の材木を使用しています。さらに、漆喰は土ですから木と土の生活をすることになりますので、雨楽の家の町家は森林の中で生活するのと同じことなのです。毎日森林浴をしているようなものですから、アレルギーが治った、熟睡できる、癒されるなど体に良いわけです!
また、中庭もあり空気を引っ張り上げる「煙突効果」もあり、土間や中庭に面した部屋の風通しを良くし、大変快適です。
柱、鴨居、縁などに使う木は、製材してしまうとただの角材ですが、木はもともと土に生えて、上に育ったものですから、建築するときも、生えている状態の方向で建てるものです。
「木」の事を知り尽くした工務店だからこそできる仕事です。
工場で作った家とは違い、木の事を知る職人が建てる家は、末長く住める家なのです。木は古くなるほど硬く、丈夫になります。一般住宅は、10年すると何かしら不具合が生じる事が多いですが、雨楽な家は10年すると、より強度が増して大変丈夫になっています。
外壁は30年塗り替え保証付きのサイディングです。一般的な家より壁が汚れにくくなっていて、美観は長年持ちます。価格は少しかかりますが、塗り替えを考慮しますと、だいたい15年で塗り替えになりますので、この家ですと、足場を建て、シート養生、塗装作業で、約200万円程度かかります。さらにご近所様へ連絡をしなければなりません、そう考えると30年保証ですのでお得だと思います。
こちらは、もともと家が建っていたところを壊して、建て替えました。
ですので、上水道、下水道も通っているので建て替えの負担が大幅に削減できます。
現代では都市部の空き家や商店の廃業が増えているので、土地から探して買うよりも、こういった古い民家などを買って壊し、使えるものは再利用した方がコストが大幅に減ります。若い方はそういう選択もひとつなのではないかと思います。もともと長い間、家が建っていたわけですから、災害など少ないと考えると新たな土地のリスクよりも、安全で費用負担が減る建て替えがいいのではないかと思います。
ここまで、町家の魅力をたくさんお伝えしてきましたが、お分かりいただけたでしょうか?
町家の魅力を引き出し、市街地の空き家対策や町の活性化に「雨楽な家・町家」が役立っていただければ幸いです。
大滝工務店では、次の後継者の29歳の私も頑張って働いており、1級建築士の免許取得を目指しています。社員の方も親の世代から2代目の方が2人いますので、次の世代までも長く安心してお任せ下さい。