住宅アドバイザー菅原の住宅ブログ
2021/10/09
注文住宅の間取りの決め方と考えるポイントをご紹介!
投稿者:菅原 智弘
新潟で注文住宅を検討している皆さん、間取りの決め方にお悩みではありませんか。
この記事では、間取りを決める前に知っておくべきこと、間取りを決める際の手順、間取りでよくある失敗例、注文住宅だからこそできる工夫をご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
□間取りを決める前に知っておくべきことについて
マイホームの間取り作りは、想像が膨らみとてもワクワクしますよね。
しかし、実際は理想を全て叶えようとするとコストがかさんでしまいますし、後悔につながる可能性があります。
そこで、まずは間取りを決める前に知っておくべきことを紹介します。
1つ目が、建築基準法を知ることです。
家づくりをする際には、間取りに関係する法律や規制を理解しましょう。
特に、関わるのが以下の4つです。
・建ぺい率
・容積率
・斜線制限
・地域区分
例えば、建ぺい率や容積率によって、その土地にどのくらいの規模の家が建てられるかなどが決められています。
また、敷地から一定の条件で斜め上に引いた線を超えて家を建てることができないというルールが、北側斜線制限や、道路斜線制限などで規定されています。
これらのルールをしっかりと理解して土地の条件を洗い出しましょう。
2つ目が、流行りの間取りにある盲点を知ることです。
間取りには、その年ごとに流行があります。
例としては、吹き抜けや小屋裏収納などが挙げられます。
もちろん、これらにはメリットがありますが、一方でデメリットがあることも事実でスゥ。
事前にそれらを理解して選ぶ必要があります。
3つ目が、家の外も含めて間取りを考えることです。
間取りを考えると言うと、家の中に集中してしまう方が多いかと思いますが、実は、家の外も含めてよく考える必要があります。
例えば、駐車場のすぐ隣に玄関がなく、重い買い物袋を運ぶのにとても大変になってしまった、なんてことが考えられます。
事前に、周囲の家の庭や駐車場、窓の位置などを確認しましょう。
4つ目が、間取りでコストは変わるということをよく理解することです。
実は、間取り次第でコストは大きく変わります。
一番安価なのは、真四角の建物です。
一方で、コの字のように壁の量が多くなる間取りにすると、コストが上がります。
間取りを決める際には、上記のような内容を理解しておきましょう。
□間取りを決める際の手順
間取りを決める前に知っておくべきことをまずはご理解いただけたところで、続いて、間取り決めの手順を解説します。
主な流れは、イメージ作り、間取りの提案を受ける、打ち合わせで練り上げることの3つのステップです。
それぞれのステップを解説します。
1つ目が、イメージ作りです。
まずは、思い描く理想を整理するため、「部分的に」どんな間取りがよいのかイメージを作っていきましょう。
各住宅メーカーが公開している間取りの例などを参考に、「リビングの横に和室がつながっている」「玄関に大きな収納がある」といった特徴をチェックしていきましょう。
このように、家族全員の意見を取り入れながら、イメージを作りましょう。
2つ目が、間取りの提案を受けることです。
家のイメージが湧けば、住宅メーカーや工務店に相談しましょう。
希望のイメージや、予定地などから最適な間取りプランを提案してもらえますよ。
3つ目が、打ち合わせでの意見の練り上げです。
提案された間取りも、ご自身の要望が本当に叶うか、予算は足りるかなど様々な内容を確認しましょう。
納得がいくまで打ち合わせを行うことが、希望を叶える住宅を建てるポイントです。
□間取りでよくある失敗例とは
注文住宅を建てる際は、理想的な間取りが完成するので快適な生活が送れると期待する方も多いです。
しかし、間取りをよく考えなければ失敗してしまうこともあります。
そこで、注文住宅の失敗例をご紹介します。
1つ目は、においが全体に広がることです。
これは、特にオープンスタイルのキッチンを選んだ際に起こりやすい問題です。
風の流れなどを意識して、失敗しないようにしましょう。
2つ目は、他の部屋の音が気になることです。
例えば、寝室の近くにトイレがあると、夜中に家族がトイレを使うと音が気になりますよね。
この問題を避けるには、家族の生活パターンを考えましょう。
3つ目は、コンセントが使いづらいことです。
生活では、様々な電化製品を使いますよね。
家具の配置や電化製品の使用場所をしっかりと理解して、コンセントを配置しましょう。
4つ目が、無駄な移動が多いことです。
毎日の家事をスムーズに行うためには、なるべく無駄な移動が発生しないように間取りを工夫する必要があります。
例えば、洗濯機の設置場所と洗濯干し場が遠ければ、毎回移動に時間がかかり非効率ですよね。
間取りを考える時点で、日常生活をどのように送るかイメージしておくことをおすすめします。
上記のような失敗をしないように、間取りはよく検討しましょう。
□注文住宅だからこそできる工夫について
ここまで、間取りを決める前に知っておくべきこと、間取りを決める手順、間取りの失敗例を紹介してきました。
最後に、注文住宅を建てるからこそできる工夫をご紹介します。
1つ目は、書斎・趣味スペースです。
注文住宅への要望によくあげられるのが、自分だけの書斎や趣味部屋など自分の時間を楽しめる空間を作りたいという意見です。
また、最近は、新型コロナウイルスの影響からリモートワークが増えてきたこともあり、パソコンスペースを希望する人も増えています。
敷地面積に余裕があれば、そのような空間を設けられますが、敷地面積の関係で専用の部屋を作ることが難しいようなら、廊下の隅や階段下などのデッドスペースを利用するという方法があります。
また、広いリビングに間仕切りをつけ、使うときだけ部屋を分けるという方法もおすすめです。
2つ目は、シアタールームです。
新型コロナウイルスの蔓延により、外出ができない方も多いですよね。
また、映画鑑賞が趣味だという方も多いでしょう。
そこで、遮音性・吸音性がある建材を利用したり、窓を2重サッシにしたりするなどの防音対策が必要です。
家で映画や音楽鑑賞を楽しみたいという方は、ぜひシアタールームの設置を検討してみてはいかがでしょうか。
3つ目は、スキップフロアです。
スキップフロアとは、同じ階層に高さが異なるスペースがある間取りのことを指します。
「中二階」「中三階」などと呼ばれるスペースのことで、スキップフロアがあると、洒落たカフェのような個性的な空間が演出できます。
また、子供の遊び場や勉強スペースにすると、目が届く範囲で子供を確認できるので、コミュニケーションもとりやすく安心と言えるでしょう。
4つ目は、吹き抜けや高天井です。
開放感のある家をつくりたい人に特におすすめです。
窓の高さや位置を工夫すれば日光をたっぷりと取り込める明るい空間が実現でき、家族がのびのびと暮らせる家になるでしょう。
ただし、冷暖房の効きが悪くなってしまう、高い場所の掃除や電球交換などメンテナンスに手間や費用がかかるといったデメリットもあるので、吹き抜けや高天井を検討している方は、ぜひご相談ください。
上記のような工夫も可能なので、気になる方はぜひ担当者にご相談ください。
□まとめ
この記事では、間取りを決める前に知っておくべきこと、間取りを決める際の手順、間取りでよくある失敗例、注文住宅だからこそできる工夫をご紹介しました。
注文住宅で、理想を叶える家を建てるために、打ち合わせは念入りに行うようにしましょう。
注文住宅をお考えの方は、ぜひ一度当社にご相談ください。