住宅アドバイザー菅原の住宅ブログ
2018/12/18
無垢材は生き物
投稿者:菅原 智弘
大滝工務店の動画 公開中!
こんにちは!
大滝工務店です。
15日(土)・16日(日)の二日間は
モデルハウスの二回目の見学会でした。
たくさんの方のご来場、誠にありがとうございました。
また、来月も見学会を予定しておりますので
情報が決まり次第、お伝えしていきますね♪
今回は自然素材の特徴について
記事を書いていこうと思います。
雨楽な家は自然素材を売りにした住宅ですので、
床は無垢のフローリングを仕上げに貼っております。
色や節、模様などが1枚1枚違うのが
自然素材の特徴でもあります。
人間と一緒で、同じものがないのです。
こういうのって良いですよね♪
つまりこういうことです。
【無垢材は生き物】です!!
・・・いや、ほんとですよ?(笑)
無垢材は生きています。人間と同じです。
その証拠に無垢材には『動き』があります。
でも実際に動くわけではありません。
では、無垢材の『動き』とはなんでしょうか。
それは【膨張・収縮】です。
無垢のフローリングは、湿気や温度の変化によって
膨らんだり縮まったりするのです。
具体的にどういうことか説明していきますね。
こちらはモデルハウスの無垢フローリングを
近づけて撮った写真です。
キレイに貼られていますね。
次の写真も無垢フローリングの写真なのですが・・・
いかがでしょうか。
フローリングとフローリングの間の隙間が
はっきり開いているのが分かります。
同じモデルハウスの同じLDK内の写真です。
実際に寸法を測ってみました。
隙間が分からないような場所は
0.5㎜ないくらいの隙間となっています。
広く隙間が見える所の寸法は・・・
約3㎜ほどの隙間が開いていました!
隙間でいうところの3㎜って相当ですよね。
フローリング同士をはめ合わせる『実(さね)』という部分が
見えちゃってます・・・。
しかし!
大工の施工ミスとかではもちろんありません。
これが先述した【無垢材が膨張・収縮している】ということです。
今回のモデルハウスで起こった現象というのは
無垢材は部屋が乾燥状態にある場合に
自らの水分を吐き出して縮む特性を持っていて、
その特性によりフローリング同士の間に隙間が生じてしまったのです。
そして、自然素材のフローリングということは
縮みやすい板や縮みにくい板など様々あるので
場所によって隙間の大小があったわけです。
逆に、梅雨時など湿気が多い時には
無垢材が部屋の湿気(水分)を吸ってくれて
木が膨張するのです!
膨張するということは・・・
そうです。フローリングの隙間が狭くなるということです。
こうしてフローリングは
夏の湿気が多い時期には膨張し、
冬の乾燥しやすい時期には収縮して
1年通して『動き』を見せるのです。
お客様が見たらびっくりされるかと思います。
しかし、施工ミスではございません。
『木が生きている証拠』なのです。
夏は水分を吸って、冬は水分を吐いて。
空気と水分の違いだけであって
人間の呼吸と全く同じことです。
これが無垢材は生きている根拠です。
生きるための呼吸を無垢材もしているのです。
なので隙間が空くのが無垢材のメリットとは思いません。
乾燥した部屋内に水分を与えようと
頑張っているのですから。
隙間が空いているのを見かけた時は
「あ!今 水分を吐きだしている状態なんだな」と
暖かく見守ってあげてください。
『自然と仲良く』。雨楽な家のコンセプトです。
ただ、今回紹介した事例は
モデルハウスですので、
特に乾燥しやすい状態になっていたのかなと思います。
というのも、
一般的に自然素材の家で生活をしていれば、
人間自体から発生する湿気や
調理など生活での湿気があるので
今回ほどの隙間が発生することはありません。
加湿器などを置いたりすることもありますし。
夏の湿気の多い時期になったら
この隙間がどうなっているか
このブログでまた紹介したいと思います。
完璧に隙間がなくなることはありませんが
どれだけ戻るか今から楽しみです。
それでは!