住宅アドバイザー菅原の住宅ブログ
2019/02/04
軒のメリット
投稿者:菅原 智弘
大滝工務店の動画 公開中!
こんにちは!
大滝工務店です。
突然ですが、住宅の【軒(のき)の出】って
どこの部分かご存知でしょうか。
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軒の出とは
『外壁から屋根が飛び出た下方部分』のことを指します。
写真で言うと
ここの部分になります。
屋根の延長線的なイメージですね。
住宅を考える時には
あまり重要視されないような所ですが、
実はとても大事なところでもあります。
そんな今回は、軒の出のメリットを紹介していきすよ~
◎建物を守ってくれる
近年は、スッキリ魅せる外観の傾向から
軒の出が全くないような住宅も増えてきていますが、
建物に雨がダイレクトに当たってしまいますよね。
しかし、軒の出が出てることによって
雨が建物に当たるのを防いでくれます。
単純なことではありますが、とても大事です!
雨が外壁に当たるのを放っておけば
外壁のつなぎ目などから雨が侵入して
雨漏れの原因になってしまいます。
雨漏れって屋根から滴って天井に・・・というイメージが強いですが
実は、外壁から雨が侵入したケースの方が
はるかに多いのです!
このようなことから、軒の出は重要になってきます。
◎日差しの調整になる
軒の出が雨から守ってくれるのは
予想が付きやすいものですが、
この日差し調整についても軒の出の役割になります。
夏の太陽は、高度が高いので
軒の出が熱い日差しを防いでくれます。
また、冬の太陽は高度が低いので
軒の出があっても日差しを遮ることなく
暖かい日差しを建物内に取り入れることができます。
軒が出ていることで建物内の温度調整にもなるのですね♪
実はこの軒というのは
雨楽な家とも大きく関係性があります。
住宅設計する場合、一般的に軒先は
450㎜または600㎜にする場合が多いのですが、
雨楽な家は標準で900㎜を軒の出として設定しています。
軒の出は長ければいいものではなく、あまりはね出し過ぎてしまうと
建物の耐風性が下がっていってしまいます。
なので軒として最大限に活かせる900㎜を設定しています。
これが実際の雨楽な家の軒です。
これだけ軒が深ければ
雨の日でも外を有効活用できるかと思います!
子どもたちが外で遊んだり、
雨で濡れる心配なく洗濯物を外干しできたり・・・。
軒も雨楽な家ネーミングの由来に関わっているのです。
以上、今回は【軒】をテーマにお送りしました。
近年はデザイン性の劣化や、敷地の小ささなどから
軒の小さい、または全くない建物も増えてきています。
しかし、軒は建物でも大事な箇所です。
マイホームを計画中の段階で
軒についてもご検討いただけると
後悔のない家づくりをしていけると思います。
それでは!