住宅アドバイザー菅原の住宅ブログ
2019/12/24
雨楽な家の町家づくり3
投稿者:菅原 智弘
こんにちは!大滝工務店です。
雨楽な家の町家タイプを施工中の当社ですが、
先日のブログでは、地盤改良までご紹介してきました。
今回は、基礎工事編です。
まずはこちらから。
大工が木杭を打ちつけて、木の板を
建物が建つ周りに取り付けています。
これは『遣り方工事』という基礎を造るための
位置、高さなどの基準となる、非常に大切な作業となります。
これが間違っていたり、狂っていたりすると
基礎が全て台無しになってしまいます・・・。
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基礎工事の一番最初の工程は『砕石敷き』です。
基礎下の地面の安定化をするための作業なのですが
今回の現場は、表層改良を行っていて、
地表面はすでにガッチガチで安定化されております。
このような場合は、砕石敷きの工程を省略することができます。
そして次の工程は、『防湿シート敷き・捨コン打設』です。
家の形に合わせて打設されているのが『捨コン』と呼ばれるものです。
・・・あまったコンクリートを捨てているわけではありません(笑)
捨コンは、構造的な強度はもっていないものの、
基礎を造る位置の墨出し、型枠材止めなどの役割を果たしています。
捨コン無しでは基礎は造れないくらい重要なものです!
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写真では少し見えづらいですが、
建物下地表面に敷かれている透明なビニールが
防湿シートと呼ばれるものです。
これは名前のとおり、湿気を防ぐためのシートで、
地面から上がってくる湿気対策用のシートになります。
床下の湿気は、木材などの腐食の原因となりますので
注意が必要です。
目視では確認できないのですが、
結構な量の湿気があるんですよ!!
別現場の写真ですが、
防湿シートに水滴がびっしり付いているのが分かります。
こんな風になってしまうくらい、湿気がすごいのです。
ちなみにシートを敷いて半日もしないうちに
このような状態になります。恐ろしい・・・。
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今回は、防湿シート敷き・捨コン打設まで紹介しました。
また次回!